陸稲(おかぼ / りくとう)とは

陸稲(おかぼ / りくとう)とは、水田ではなく畑で栽培されるイネのことを指します。陸稲は、一般的な水田稲と異なり、乾燥した土地でも育つように適応しています。乾燥や土壌の水分管理が難しい環境でも育成可能なため、主に水資源が限られる地域や、山間部での栽培に適しています。同意語としては「野稲(のいね)」があります。(from農材ドットコム)

陸稲の特徴

  1. 田圃(圃場)の水管理一切不用
    • 土壌にもよるが30日以上雨が降らなかった場合乗用噴霧機で噴水
    • また30日以上雨が降らないことが予測される場合事前に土壌保水剤を散布活用する
  2. 徐草について
    • 圃場場内の徐草は専任業者に委託
    • 圃場の周囲は持ち主又は管理者
  3. 種の植え付け時期と田圃の耕転
    • 土壌の耕は年に一度で良い。
    • 種を植え付ける時、耕転植え付け
  4. 2回収穫できる
    • 1番収穫は食米、2番集荷は餌米
    • 収穫比率普通の70%
    • 収穫比に対する労働時間40%
    • オペレーションは高齢者でも可能
  5. 機材
    • 専任オペレーション3人で50町歩
  6. 有機肥料栽培
    • 有機肥料は指導に基づき地元で作る
    • 種菌は購入(安価で心配不要)
    • モミ殻、木屑、雑穀、不用な野菜
    • 十日に一度、フォークリフトで混ぜる
    • 温度管理不要(60°~65°維持)
  7. 苗タネ植え付けと肥料比率
    • 反当たり2.5Kg(水田普通4.0kg)
      • 種植え付け春に一度
    • 食米と餌米の2毛作可能
      • 2毛作の場合1番収穫後液肥噴霧
  8. 収穫後と作業工程
    • 収穫食米は100%商社が買取(一切責任買い取り心配ない)
      • 収穫後の工程は通常の工程
    • 収穫餌米も100%商社が買取(一切責任買い取り心配ない)
      • 収穫後の工程は求め先で異なる

水稲と陸稲の違い

作られている品種

水稲と陸稲は、作られている稲の種類がそれぞれ異なります。現在、水田栽培では、普段よく食べられている「うるち米」を中心に作られ、畑では、主におかきなどの加工品になることが多く、粘り気のある「糯(もち)米」の品種が多く作られています。水稲、陸稲の代表的な品種を紹介します。(fromマイナビ農業)

陸稲

  • トヨハタモチ…茨城県の陸稲奨励品種に認定された極早生の品種で、全国的に栽培されています。
  • ゆめのはたもち…茨城県や栃木県などで栽培されている中晩生の品種です。
  • ひたちはたもち…主に茨城県で栽培されている早生の品種です。

水稲

  • コシヒカリ…日本で一番作付され、一番食べられているお米です。程よい粘りと適度な硬さがあります。
  • あきたこまち…秋田県を代表するお米で、もちっとした食感と程よい甘みが特徴です。
  • ゆめぴりか…もっちりとした食感が特徴で、北海道を代表するお米です。
  • ササニシキ…炊きあがったときのつやが良く、適度な粘りと硬さが特徴です。

水田栽培との違い

水田栽培では、作付け前に代かきを行って水を張り、気候や成長速度に応じて水田内の水深を調整します。畑で栽培する陸稲はその手間はありませんが、逆に雨が降らないと乾きすぎによるて生育不良を生じる可能性があるため、注意が必要です。

食味の違い(粘り/もちもち感)

陸稲は乾いた環境に適応した品種が多く、米の成分や粒の性質として、相対的に“粘りが出にくい方向”になりやすいと言われます(ただし例外あり)。

陸稲(うるちの陸稲)

粘りが弱めで、さっぱり・硬めに感じやすい(パラッと、粒感が立つ)。
冷めると かたくなりやすい傾向も。

水稲(一般的なうるち米)

ふっくらして 粘りが出やすい。冷めても比較的もちっとしやすい。

食味の違い(香り)

陸稲

品種・精米・保管次第で、やや ぬかっぽさ/青っぽさを感じやすいと言われることがあります。

水稲

炊き上がりの香りが 穏やかで甘い香りにまとまりやすい傾向。

食べ方(陸稲が「硬い・香りが気になる」ときのコツ)

  • 水加減を少し多め(同量比で +3〜8% くらいから試す)
  • 浸水を長め(30分→60分など)
  • 香りが気になるなら 早めに食べ切る/精米したてを使う、または 水稲米とブレンドが安定